救急外来で胸痛患者さんが来ると心筋逸脱酵素を測定する場合が多々あると思います。改めてその検査特性に関して出来るだけ新しい情報を勉強し、まとめました。 トロポニン トロポニンの内容は全て以下の論文より引用しています(An … "心筋逸脱酵素:トロポニン・CK-MB" の続きを読む



ck-mbと心筋梗塞.
心筋梗塞についてです。心筋梗塞でckが上昇するのは分かります。ピークアウト時の程度、たとえば500でピークアウトの人と、7000でピークアウトの人だと予後が悪いのは7000の人だと思うのですが(心不全など合併しやすい)、どの程度から予後に響くのですか?
ck-mbは心筋に多く含まれることから、心筋梗塞の診断や病態の把握のためにck-mbを直接検査することがあります。 通常、心筋梗塞発症後、約4~8時間で上昇しはじめ、18~24時間で値はピークに達し、72~96時間後には基準値レベルとなります。 ck(cpk)の生理的変動 … 血液検査心筋梗塞では心電図検査も大事ですが、血液検査も当然重要な検査の一つです。急性心筋梗塞の臨床診断で、心筋壊死を示す生化学マーカーの一過性上昇を認めることは必須で、これに加え虚血の存在を示唆する遷延性の胸痛や心電図所見のいずれかの存在が必要となります。 ・心筋梗塞後、1週間にわたって陽性 (基準値超え)。 ・ck-mbより心筋に対して特異性が高い(97%)が、他の原因でも上昇する。例えば心筋炎や心不全などの心臓の病態だけでなく、ショックや熱傷、敗血症などの心臓以外の病態でも上昇するので注意。