日本の食の歴史年表を掲載。文明が興る前は、日本人は狩猟や採集に頼った食生活を行っていた。弥生時代に稲作が伝来した事で、人々は栽培を行う事で、自力での食べ物を獲得する方法を得たのだ。さらに、中国・ヨーロッパとの貿易を経て、多種多様に日本人の食生活は変化していく。 第15 章 食生活の変化と生活習慣病 松田隆之 日本人の食生活は、ここ数十年で大きく変化した。昭和30 年代後半までの日本人の食事 は、主食としてご飯を中心に、魚介類といもや野菜の煮物、みそ汁、漬け物などで構成さ れていた。 日本人の食生活 下関の北浦海岸の農家は今でこそ肉食の洋風な生活をエンジョイしているが、50年前以前、親の代は肉食は無く、米、野菜は自家製で、魚は漁師の婦人の訪問販売から購入して食していた。 日本人は何を食べてきたのか part6 明治・大正・昭和・平成 - 人工物質が環境を破壊し、肉体をも破壊していく。原因は市場拡大。自然の摂理に立脚した社会のあり方を、みんなで考えていきましょう。 2 日本食の歴史 原田信男 はじめに――アジアのなかの日本食 日本食といえば、誰もが米を思い浮かべるだろう。確かに朝鮮半島でも中国でも、ある いは東南アジアの国々でも、米が食べられているが、とりわけ日本では米が重要な位置を 占めてきた。 日本は、明治時代になって海外の文化がたくさん入り込むまでは、実は前に書いたようなヴィーガンの生活を当り前のように送っていたのです。 具体的にいうと、江戸時代の一般民衆の食生活は、米に加えて一汁一菜(味噌汁とおかず1品)でした。 そもそも 日本人の食生活は 一日2食だった ことをご存じですか? その歴史は、なんと平安時代を基調とした 貴族社会 に遡るのです。 平安時代の貴族の基本の食生活は 午前10時頃から正午頃 に一食目を食し 夕食は 午後4時頃 であったようです。